【訃報】杉村太郎さんが残してくれたこと。我究館。
杉村太郎さんが2011/8/20にお亡くなりになりました。
死因は原発不明ガンだそうです。
(臓器のどこから発生したのかわからない病気)
杉村さんは「アツイコトバ」や「絶対内定」という著書でも有名な方です。
その後、我究館という就職予備校を起こしてからは、英語を究め、
ハーバード大学大学院入学。とてもパワフルな方でした。
私は就職氷河期(1996)に会社に就職したのですが、我究館の3期生に在籍していました。
一浪一留だったので、正直焦っていたときに何かの記事で我究館の存在を知り、
即その足で表参道の事務所に説明を聞きにいった覚えがあります。
1995年のことです。
ときは3月ごろでして、クラスももっとも遅いクラスでした。
杉村太郎さんは本当にパワーがあって、好奇心が旺盛な方でした。
それはそれは格好いい。
当時大学で迷っていたことがあって、面接時に相談したら、
「後悔のないよう、いますぐ動け!!」
って一喝されて、スイッチが入った覚えがあります。
人を動かす大きなパワーをもった方でした。
費用は当時12万(現在は15万位らしい)だったと思いますが、今考えてみると費用対効果は何倍にもなっていると実感します。
500人以上はいたかと思う結婚式も壮大でした。奥様も本当に素敵な方。
47歳はまだまだ若いと思いますが、杉村さんはたくさんの人を育てたと思います。
そして、杉村さんにパワーをいれてもらった方々が活躍することが恩返しとなると思います。
杉村太郎さん、本当にありがとうございました。
2011/8/25の夜にお通夜、8/26の12:00から青山葬儀場でお葬式があるので、お世話になった人はいってみたらいかがでしょうか。
私も京都から、お葬式には駆け付けたいと思います。
杉村太郎さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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【我究館の話】
我究館の内容は本当に素晴らしく、「絶対内定」という分厚い本を元に、
自己分析していく形でした。その自己分析をまとめたノートの内容を何度も繰り返し、
磨いていきます。
小学校1年生のころから1年ごとに「好きだったこと」「嫌いだったこと」「得意」「不得意」
「友達」「勉強」「趣味」「出来事」など、表にまとめていきます。
これを繰り返していくと、忘れていた出来事が思い出されていきます。
思い出しにくい部分はアルバムの写真などをみて、記憶を甦らせます。
すると、自分はこんなことが得意で、こんなことが不得意ということがよくわかるのです。
そして、こんなことが好きで、こんなことは常に嫌いなど。
だから、その延長線上にありそうな会社を志望したら受かりやすいし、
面接官にも伝わりやすいのです。
たとえば、接客が大好きで、良く褒められていたならば百貨店や外食がいいかもしれませんし、
人と接するより技術を磨きたい方なら製造業かもしれません。
なんとなく「これかも?」と思っていることが1年ごとに分析することで確信に変わっていくのです。
また、同じような希望をもった人たちがまわりにたくさんいるので、みんなで励ましあい、
夢を語ることでモチベーションが非常に高まっていくのがとてもよかったです。
OBの方々もたくさん協力してくれて、相談にのってくださる。
杉村太郎さんご本人も、模擬面接も何度もしてくれました。
結果的に内定も無事もらうことができました。
いわゆる学歴関係なく受かる方が多かったです。
理由は今考えても実感するのですが、企業側に本気度が伝わるからだと思います。
第一志望しか受けなかった人はことごとく受かりましたし、
面接官はたまに変化球を投げてきますが、根底まで自己分析出来ている人は難なく返せます。
自分をわかっているからです。だから、いまのiPhone等で、ネット上にある、企業の面接の質問をつかんでそれをテクニック的に覚え、返していくというのとはやり方が根本的に違います。
表面上でつかんだ技術はきっと社会人になってから苦しむ原因にもなると思います。
そういう私もはじめに入った会社では活躍できず、
転職するのですが、転職以降に我究の効果が本当に出てきたと思います。
住んでいる場所の関係上、我究館に行けない方もあるでしょう。
そうしたら、「絶対内定」を買って、友達と励ましあってすればよいのです。
1994年から15年以上も出続けている本です。継続的に出ている本は良いものが多いのです。
卒業後も折に触れて、著作をみていましたが、毎年バージョンアップしていて驚いたものです。
焼き直しで毎年出版される書物が多い中、毎回変わっていくのです。
それは時代の変化に対応しているということだと思います。
この本を買って、友達と深夜のファミレスで模擬面接をし合ったらいいと思います。きっと役立ちますから。
そして励ましあった友人と内定を勝ち取ってください!